もうひと頑張り

毎年夏の終わりにかけてから、コーヒーや紅茶の買い付けに始まりどんどんと忙しくなってくるのですが、今年は例年に輪をかけてバタバタとしています。

ブログはもちろん、フェイスブックにもすっかり手をつけられなくなってしまいました。
その理由のひとつがこちら、ひばりこーひーの全く新しいコーヒーです。

旅先やオフィス、どこででも美味しさを諦めずにいつものようにコーヒーを楽しんでいただきたくて進めてきた準備もいよいよ佳境に入ってきました。もうひと頑張り!
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# by hibaricoffee | 2012-11-26 23:01  

コスタリカ、パナマ から ひばりこーひー へ

中米のコーヒー生産者の方達が、ひばりこーひーを訪ねて来てくださることになりました。
スペシャルティコーヒーの大きなイベントの為に来日された方々です。
短い滞在期間のなかに詰め込まれた厳しいスケージュールのなか、ひばりこーひーのような小さなお店をわざわざ訪ねようとはどうしたことでしょう。

その答えは簡単です。

彼らのお客さまは、大掛かりなイベントの主催者でもなく、大きなスポンサー達でもなく、ましてやひばりこーひーでもありません。

彼らの本当のお客さまは、コーヒー大好きな皆さんなんですね。

自分達が大切に育ててきたとびきりのコーヒーが、コーヒー大好きな皆さんの手にどのようにして届いているのか、皆さんはどんなときに、どんな風に味わっていらっしゃるのか、そしてそこにどんな笑顔があるのか。

一生懸命な彼らは、自分達のコーヒーの行き着く先、コーヒー大好きな皆さんに興味津々なんです。

ひばりこーひーで、美味しいもの好きの皆さんにどんな風にお気に入りのコーヒーを手に取っていただいているのか、明日はコスタリカとパナマから訪ねて来てくださる産地の方々に、皆さんと同じ体験ができるようお迎えします。

蒸し暑い残暑のなか訪ねてくださる方々に、ウェルカムドリンクとしてダージリンの水出しアイスティーを、そしてひばりこーひーのコーヒーを好きなだけ楽しんでいただきます。

そして、皆さんがどんな風に味わっているのか、そんなシチュエーションをほんのちょっとだけ覗いてもらうために、私のお気に入りのパティスリーのひとつ、秋津のロートンヌさんからとびきりのケーキを選んで用意しています。

狭いお店ですが、自分達のコーヒーとひばりが丘の美味しいものに囲まれて、つかの間のあいだ、彼らに皆さんと同じ幸せなひとときを過ごしてもらおうと思います。

最後に、中米から訪ねてきた彼らがコーヒー大好きな皆さんに伝えたいメッセージを、お店の黒板に書いていただこうと、今日は休日出勤をしてチョークの粉まみれになりながら準備してきました。

いつも、ひばりこーひーでお聞かせていただいている皆さんのメッセージも、しっかりと彼らにお伝えいたします。

ひばりこーひーに大きく掲げられた「 from seed to cup 」の主役は、もしかするとコーヒーではなくて本当は「人」なのかも知れません。

世界中のとびきり気持ちの良い人達が、とびきりご機嫌な美味しいコーヒーで繋がって、しっかりと結ばれてゆく。

ミュージカル映画の曲名を借りれば、「スペシャルティコーヒーほど素敵な商売はない( There's No Business Like Specialty Coffee Business )」ですね。

明日は彼らに耳打ちしましょう、きっと満面の笑顔で大きく頷くはずです。

なぜなら、みなロマンを抱きながら厳しい仕事と向き合っているんです。
コーヒー大好きな皆さんがいらっしゃる限り。

# by hibaricoffee | 2012-09-25 00:28  

ダージリン2012ファーストフラッシュ

ひばりこーひーからとびきりの紅茶をご紹介します。

ダージリンの春摘み、2012年ファーストフラッシュが揃いました。

ヒマラヤ山脈を臨む、標高2000メートルにも迫るダージリンの茶園。
トイトレインの愛称でも知られるダージリンヒマラヤ鉄道がとびきりの紅茶の産地へと誘います。
世界遺産にも指定された登山鉄道で向かう2000メートル級の高地には、文字通り雲の上の世界が広がります。
どの紅茶もとても及ばない、透明感とともに数えきれないほどの繊細で細やかな味と香りの素晴らしい魅力。
ひとくち口に含むだけで幸福感に満たされる、紅茶のシャンパンと呼ばれる本当の意味がわかります。

セレムヒル農園 EX-8(¥945 / 30g ¥1,575 / 50g)
セレムヒル農園は、標高約1,000m程に位置する茶園です。
甘く明るい、爽やかなバジルやシトリックの香り。
口に含むと、明るいスイートバジルやスイートシトリックを感じ、爽やかな甘味を持ったミントやライムのような後口へと続きます。
かすかにシナモンのようなスパイシーさが隠れ、明るく爽やかな甘味にさらに深みを加え、ファーストフラッシュらしいグリニッシュで魅力的な余韻を残します。

ギダパール農園 DJ-2 チャイナスペシャル(¥1,260 / 30g ¥2,100 / 50g)
ギダパール農園は、標高約1,500mに位置する小さな茶園です。
花のように甘く、爽やかさにスパイシーさを含んだシトラスのような香り。
口に含むと、ミントやシトラスに甘味が加わりスイートシトリックを感じ、甘味はふくよかさを増してかすかにキャラメルのよう。
さらにとてもまろやかな質感と相まって、後口にはメロンやマンゴーを感じさせるコクが見え隠れしながら甘い余韻が続きます。

ディララム農園 DJ-1 スペシャルチャイナ(¥1,575 / 30g ¥2,625 / 50g)
ディララム農園は、標高1,200m〜1,770mにあるピュアチャイナ(100%中国種の茶樹)の畑を持つ茶園です。
明るく透明感があり、瑞々しい爽やかな香り。
口に含むと、紫色に熟したぶどうとブラウンシュガーのように深みのある甘味が相まって、瑞々しい爽やかさに奥行きと深みを加え、ボディのあるグリニッシュさを感じさせます。
余韻にかけては、マンゴーやパパイヤなどの橙色のトロピカルフルーツの甘さやコクが見え隠れして魅力を増してゆきます。

マーガレッツホープ農園 DJ-2 チャイナスペシャル(¥1,890/ 30g ¥3,150 / 50g)
マーガレッツホープ農園は、標高約1,000m〜1,970mに位置する大きな茶園です。
白檀を思わせるような香りにバニラのような甘さが混じる。
口に含むと、明るく透き通るような透明感があり、エレガントさを感じさせるほど繊細さとバランスが際立ちます。
バニラのような甘味に、ジャスミンのフローラル感。
豊かな茶本来の滋味(旨味)に、熟したメロンやマスカットなどを思わせる甘味とコクが見え隠れする、とびきりのダージリンです。

# by hibaricoffee | 2012-09-25 00:25  

コスタリカより

ブログの書き込みが随分スキップしてしまいましたが、いまはコスタリカで産地を駆け巡っています。

深夜3時に起きてグアテマラを発ち、今日で3日目。
もうタラス、セントラルバレーと、2つの地域を渡り、今日はウェストバレーへ向かいます。

コスタリカに来てからは晴天に恵まれ、昨日は標高2000メートルを超える農園の頂きへ登ることができました。

まさに高地!

気温、湿度は低く、乾いた冷たい風が吹き抜けますが、2000メートル太陽に近づいたぶん、日差しは暖かく、驚くほど心地が良いのです。

むしろ、つい先ほどまであれほど快適に感じられていた、標高1400や1700メートル辺りに降りてくると、空気や日差しさえもが重く感じられてしまいます。

同じ高地で、これほどに標高差を感じられるとは思いませんでした。

まだ書きかけなのですが、これから3つ目の地域へ向け出発します。

今回の旅は、朝の5時よりあとに起きたことがないほど、宿に連泊できないほどの強行軍。
さすがにお疲れ気味です、、、産地の方が(笑)
ですので今日は少しばかりゆっくり出発です。
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# by hibaricoffee | 2012-02-13 23:12  

ウエウエテナンゴの一日目

ウエウエテナンゴの一日目。
低く垂れ込める雲。
標高が高いからか、今日は雨が濃霧となってウエウエテナンゴを包んでいます。

目指すのは、ウィキソックという地域にある小さいけれどとびきりの農園。

ぬかるみのなか、ハンドルをとられながらも車が斜面を登り続けられるのは、薄い土の層の下が岩肌だからでしょう。

厚い雲で遮られて日差しがないので、昼間でも標高による寒暖の差を身体で感じることができました。

標高が上がるにつれて風が冷たく感じてきます。

道の両脇では、この天候で仕事のなくなったピッカー(コーヒーの実を摘む人)達が、所在なげに立っていました。

乾季のこの時期に雨が降ってしまうと心配なのは、雨に刺激を受けてコーヒーの樹が早々と花を咲かせてしまうこと。

実った果実に注がれるべき養分が、咲くハズのなかった新しい花にも使われてしまうことになって、実にも花にも充分に栄養が行き渡らなくなります。

つまり、今年のコーヒーばかりか、来年のコーヒーにも影響が及ぶことになってしまいます。

もうひとつが、オホデガヨという病気。

コーヒーの歴史にその名が知られるサビ病は、低地で発生する病気なのですが、高地産のスペシャルティコーヒーにとっての脅威となるのが、オホデガヨ。

高地で雨が降り、風がそよがずに湿度が上がり、低温が続くと、チェリーから滴り落ちる水滴の中で、オホデガヨが生まれます。

滴り落ちた葉の上でオホデガヨは拡がり、葉を枯らしてゆき、次々と落葉させて、とくに力のない古い樹などをいとも簡単に殺してしまいます。

農園のあるウィキソック付近では、まださほど多くはないもののともに散見されます。

美味しいコーヒーは必ず採れるものですが、その数はもちろん、全体の品質と収穫量は落ちてしまいます。

濃霧とぬかるみのなか、ときに横滑りしながらも四輪駆動車は農園に辿り着きました。

今度は私たちが、霧雨と滑りやすくなった急斜面に足をとられ、ときに転び泥だらけになりながら、四輪駆動車のごとく農園の頂上エリアを目指し登ってゆきます。

そこで見ることができたものは。

コーヒーの実そのものが持つ個性的な香りや味わい。
そんな限られたコーヒーがスペシャルティコーヒー。

そのスペシャルティコーヒーはもとより、テロワールと呼ばれるその土地々々の個性的な魅力は、いかに優れたマイクロクライメートや個性的な自然環境があっても、それだけでは決して生み出されないこと。

あくまでも同じように優れた人の手が加わったヒューマンテロワールが必らず必要にやること。

いままでずっと心のなかで感じていたことを目の当たりにすることになります。

グアテマラ ウエウエテナンゴより、
つづく

# by hibaricoffee | 2012-02-09 20:29