ケーキとコーヒーを楽しむ会 VOL.1を催しました。
2019年 04月 23日
今回が初めてとなるケーキとコーヒーを楽しむ会 VOL.1を、8名の参加者の皆さまとご一緒に催しました。
ケーキとともに楽しむのは、遠くて近いコーヒーの隣人、コーヒーとは切ってもきれない紅茶です。
選りすぐった紅茶は、ともに世界三大銘茶にも数えられる、スリランカ(旧セイロン)のウヴァティーとインドのダージリンティー。
それぞれの紅茶と対になるコーヒーには、世界で最も恵まれたコーヒー産地として双璧をなす、エチオピアのイリガチェフェコーヒーとグアテマラのアンティグアコーヒー。
豊かな自然と紅茶やコーヒーとともに生きる人々の手によって育まれた、チャノキの新芽と葉を摘んだ紅茶や果実のコーヒーが秘める魅力と、遠い産地に想いを馳せながら会は始まりました。
紅茶葉に湯を注ぐとすぐさま立ちのぼる、コーヒーとはまた違う、凛とした気品に満ちた滋味深い香り、あっという間に紅茶の心地よい香りに包まれてゆきます。
長く紅茶を愛飲していらっしゃるという方々も、新芽や葉のカタチそのままに仕立てられた茶葉を目にするのも初めてだったり、リーフティーはもとより、ティーバッグの淹れ方もあまり詳しくないご様子。
初めての会は思いもかけないことばかり、皆さんとともに私自身も手探りで進めてゆきます。
テーブルに並んだ「チョコレート」「フルーツ」「チーズ」3種類のケーキを囲んで、それぞれが対をなすように選りすぐった紅茶とコーヒー4種類を、気の向くままに合わせて味わっていただきます。
3種類のケーキには、昔ながらの素朴な作りのものではなく、現代のスイーツとして手の込んだ味作りをされながらも「カカオ」「フルーツ」「チーズ」というそれぞれの素材が持つ個性と魅力だけはそのままに、しっかりと伝えてくれるものを選んでいます。
今回は思い切って、プロやハイアマチュアレベルのかなり欲張ったペアリングにいたしましたが、ケーキと紅茶やコーヒーの組み合わせひとつで、ふたつの味わいが思いもかけなかった魅力を放つことに驚かされながら、飲み比べたり、食べ比べたり、夢中になっていただけました。
会の最後は、味わったばかりのカカオやフルーツ、そしてチーズという素材が秘める魅力的な世界からさらに一歩踏み込んで、そんな素材たちに思うがまま腕をふるい、まるで宝石のようなスイーツに仕立てる、ショコラティエやパティシエたちが放つ魅力を、このときの為にあつらえたようなとびきりのコーヒーとともにゆっくりと楽しみます。
今回選んだのは、昨年の11月にひばりが丘にオープンしたばかりのパティスリー、ル マグノリアのラズベリーをあしらったレアチーズケーキ「フロマージュ クリュ」。 ジャスミン、ハイビスカス、ローズにベリー、あふれるようなフレーバーに溺れてしまいそうなエチオピアのコーヒー、ゲデブ農園のイルガチェフェとともにお楽しみいただきます。
スイーツとコーヒーのペアリングを超えた、幸福感に満ちた味わいのマリアージュにもう夢心地でした。
次回も、とびきりのコーヒーとともにまた違った魅力を放つ、新しいスイーツをご用意いたしますので、楽しみにされていてください。
紅茶とコーヒーの心地よい香りに包まれて、ケーキと紅茶やコーヒーで、飲み比べたり、食べ比べたり、ご一緒に楽しみながら、新しい味わいとの出会いに心ときめかせる素敵な一日になりましたら嬉しいです。
休日の大切なひとときにご参加をくださいました皆さま、本当にありがとうございました。
一歩いっぽ前へと歩みを進めながらコーヒーと向き合ってきているように、楽しむ会も一回いっかいを大切に重ねてゆきたいと思います。
by hibaricoffee | 2019-04-23 01:12